2009年9月 8日

ブログ名を変えてみた

旧ブログ(ココログフリー)の閉鎖準備とともに、かねてから気になっていたブログ名を変えてみることにした。これまでのブログ名は「小川創生@檸檬の家」としていたのを、単に「@檸檬の家」とした。

なお、小川創生(おがわ もとゆき)は本名であり、「檸檬の家」はかつて住んでいたアパートの名前にちなんだものである。

改名の理由をざっと列挙すると、以下のような感じだ。

  • 氏名での検索に応じた検索エンジン対策 (SEO)
  • ブログ名よりも記事タイトルを重視
  • 別に有名人でもないのに・・・(苦笑)
  • 気分転換

まず、氏名で検索して私のサイトを訪れる方がいるのだが、「小川創生」で Google 検索すると、1年半更新を停止している旧ブログがトップに来る場合が多い。これをなんとかせねばというのが、旧ブログ閉鎖の一つの大きな動機である。

同じ懸念はこのブログにも当てはまる。HTML の <TITLE> タグに含まれるキーワードが Google 等の検索結果を大きく左右するのは、SEOの業界筋では常識となっている。一応、「小川創生(Motoyuki OGAWA)のホームページ」という、自己紹介や自分関係のリンクを整理した「ホーム」ページを設けており、そちらが氏名による検索結果のトップに来て欲しいのだが、いつまたこのブログが追い越してしまうかもしれない。なのでそうした逆転現象の確率を抑えるべく、氏名を <TITLE> タグから外すこととした。(暫定的に旧ブログも同様に改名しておく。)

ただし、そもそも実名で発言する場としてブログを設けており、そこは当初からまったく変えるつもりがないので、ヘッダの連絡先には実名を明示することとした。

次に、「小川創生」の4文字を削減することによって、その分、記事タイトルを目立たせることを狙った。このブログのページタイトルは、「ブログ名+記事タイトル」という構成となっている。それ自体は一般的だが、それゆえ困ることもある。たとえば Google の検索結果では、ページタイトルが長すぎると末尾が省略されてしまう。正確には知らないが、ページタイトルの長さがおよそ70バイト(全角で35文字)を超えると超過分の文字が省略されているように見える。つまりそれは、記事タイトルが省略されるということだ。そうしたことはできるだけ避けたい、ブログ名(自分の名前)よりも記事タイトルを目立たせたい、そう考えた。

三つ目に、ブログ名に自分の名前を示すのは、基本的にはその名前が世の中である程度知られている方が多いと思うのだが、私は別に有名人ではない。なんだか気恥ずかしい(苦笑)という思いが強くなっていた。さらに、「小川」も「創生」も一般名詞なので、それが本名であることをすぐには分かってもらえていないと思える場合もあり、なんだか割に合わないなあ(苦笑)とも感じていた。連絡先に名前を示したほうが分かりやすいだろうし、そうすることにした。

そして最後に、気分転換である。書きたいことがいろいろあるけど結局書かないという怠慢な状況に活を入れられるかどうか(笑)。また気が変わったら、元に戻すなり、まったく別のブログ名にするなりしようと思う。

2009年7月 5日

ココログフリーが1年間未更新でも削除されない件

昨年の3月にココログフリーからブログ人へ移行したのは、ココログフリーの自動挿入広告(Google AdSense)への不満が高まったところへ、1年間記事の新規作成がないブログは削除するとの規約改定が最後のひと押しとなった。

その移行からすでに1年以上の月日が経っているものの、旧ブログは新規の記事がないまま存続している。どうなっているのだろうかと思い、4月にココログ(@nifty)の問い合わせページから質問してみた。

すると、以下のような回答がメールで返ってきた。

【回答】
2008年4月1日より、ココログフリーは、1年間新規で記事の作成がないアカウントにつきまして、毎月自動的に削除をさせていただきます。

【対象となる方】
ココログフリーをご利用の方で、前回の記事投稿から1年以上新規に記事を作成されていない方。

小川様は自動削除の対象となる条件を満たしております。そのため定期メンテナンスにより自動削除が行われます。誠に恐れ入りますが、今しばらく削除までお 待ちいいただきますようお願いいたします。ただし、削除の時期やタイミングについてはこちらとしてもわかりかねる情報となります。ご了承願います。このま ま自動削除をお待ちいただくか、もしくは小川様ご自身でブログを削除していただきますようお願い申し上げます。

 ココログ(フリー)の解除は、以下URLからお手続きください。
(以下略)

「削除の時期やタイミングについてはこちらとしてもわかりかねる情報となります」とはどういう意味なのだろうか?規約改定の説明には、1年間新規の記事がない場合はメールで通知したうえで翌月の初旬に消去すると明示しているのだが。メールの回答にもあるように、私のブログはその対象となる条件を満たしており、4月初旬に消去されるはずであった。

削除自体を止めたのだろうか?それとも、削除を延期する非公開の条件があるのだろうか?

もしも非公開の条件があるとしたら、想定されるのはアクセス数である。自動挿入広告で運営費用を賄うビジネスモデルなのだから、ある程度のアクセス数を得ているブログを消去してしまうと、運営費用以上に収益が減少してしまうことになる。

しかし、私のブログは新旧どちらも、1日で数十アクセス程度のものだ。時々急増することもあるが、それでもせいぜい数百程度。移行してから1年以上、ほぼ同じような状況が続いている。特別扱いするほどのものでもないと思う。

先のメールの回答については、それ以上深追いはしなかった(しても無駄だろうし)。少々検索もしてみたが、求める情報は得られなかった。想像でしか言えないのが何とも歯がゆい。

さて、回答では「このまま自動削除をお待ちいただくか、もしくは小川様ご自身でブログを削除していただきますようお願い申し上げます。」と言ってきているのだが、どうしたものか。何んとなく考えがまとまらないまま時間が過ぎた。

相変わらずココログはトラブルが多いようで、最近でも、複数アカウントを使用するユーザから「ログインできなくなった」と苦情が来ているのに対し、「不具合ではなく、シングルサインオン(SSO)での仕様となります」などと言っている。複数ブログの管理画面や別アカウントの Web メールを同時使用するユーザの存在を事前に検討していなかったらしい。こんなことで、本当に大丈夫なのだろうか。

旧ブログの現在のアクセスはほとんどが検索エンジンから来ており、それならこちらのブログでもある程度拾うことができるだろう。私の名前で検索すると旧ブログがトップに来てしまう状況は、個人としてのSEO(検索エンジン最適化)にも問題があるだろう。

ただし、少数だがリンクやブックマークからのアクセスもある。かつて私からかけたトラックバック経由のアクセスもほんの少しだが含まれており、消去するのはいささか心苦しくもある。

そうはいっても、いつ消去されるか分からないままいつまでも放置するのは問題があろう、ということで、今秋をめどに自身で消去することにした。一定 期間告知するためのメッセージをココログに近日中に埋め込んでおく。・・・こう宣言しないと、いつまでもぐずぐず思案してそうだし(苦笑)、踏ん切りをつ けることにする。

2008年3月 6日

ココログフリーの自動挿入広告に対して注意書きを自動挿入するスクリプト Ver. 2

ココログフリーではいつの間にか、GoogleやYahoo!などの検索結果からアクセスすると、冒頭の記事タイトルの直下にも自動挿入広告(Sponsored Link)が表示されるようになっていた。これにひとまず対応すべく、記事タイトルと広告の間にも注意書きを自動挿入するようにスクリプトを変更した。なお、他にもココログフリーには私にとって不都合な点が発生したため、他のブログサービスへの移転を検討中である(後述)。

そもそものスクリプトを作成した経緯は、「ココログフリーの自動挿入広告 (Google AdSense) の下に注意書きを自動挿入するスクリプト」を参照されたい。かいつまんで話すと、ココログフリーの自動挿入広告は、Google AdSense(グーグル アドセンス)と呼ばれる仕組みを導入しており、それを改変、削除することは、ココログ(フリー)利用規約によって禁止されている。しかしながら、関連法規に反するような劣悪な広告がしばしば表示されてしまい、ココログ(ニフティ)もGoogleもそうした広告の削除要請に応じてくれないという実態がある。そこで、利用者にできるとりあえずの対策として、注意書きを自動挿入するスクリプトを作成した、という次第である。この時点では、最初の記事の末尾にのみ広告が挿入されていた(だからまあいいかとも思える水準だった)。

ところが最近になって、記事の末尾だけでなく、GoogleやYahoo!などの検索サービスからアクセスすると、冒頭の記事タイトルの直下にも自動挿入広告が表示されるようになっていた。takoさんという方のブログ記事「*second message*: ココログ:フリー版の広告(Sponsored Link)表示がいつの間にか増えている件」を読んで知った。どうやら遅くとも今年1月にはそうした変更が施されていたようで、利用者には何の通知もなかった。ブログ作者は一般に、検索サービスではなくブックマークやブログ管理画面などから自身のブログにアクセスするだろうから、ずっと知らないままの人も多いと思う。

繰り返すが、ココログ(ニフティ)からは何の通知もなかった。だから私も知らなかった。試しに「小川創生」でGoogle検索した結果からこのブログにアクセスして、事実確認した。

こうした事態に対して、とりあえずの対策を再び施すことにした。手法はこれまでと基本的には同じで、ココログのメモリスト機能を使って、以下のようなスクリプト (JavaScript) を右側のサイドバーに埋め込んだ (画面には表示されない)。

<script type="text/javascript">
<!--

var message = '<div style="border: 1px solid gray;"><span style="font-weight:bold;">(ブログ作者からのご注意)</span><br><span style="color:black;">このブログに表示されている広告 (Sponsored Link) は、ブログ作者の意思に関わらず自動的に挿入されています。ブログサービス (ココログフリー) の利用契約上、ブログ作者は、サービスを無料で利用できる代わりに、これらの広告を改変、削除できません。関連法規やモラルを順守していない広告が表示されている可能性がありますので、ご注意ください。</span></div>';

function getFirstElementByClass(searchClass, rootElement, tagName) {
    if (searchClass == null) {
        return;
    }
    if (rootElement == null) {
        rootElement = document;
    }
    if (tagName == null) {
        tagName = "*";
    }
    var allElements = rootElement.getElementsByTagName(tagName);
    var returnElement = null;
    for (i = 0; i < allElements.length; i++) {
        if (allElements[i].className == searchClass) {
            returnElement = allElements[i];
            break;
        }
    }
    return returnElement;
}

function addMessage(element, message, valign) {
    if (element == null || message == null) {
        return;
    }
    if (valign == "top") {
        element.innerHTML = message + element.innerHTML;
    } else {
        element.innerHTML = element.innerHTML + message;
    }
}

function onLoadListener(e) {
    if (document.referrer) {
        var refSplit = document.referrer.split('?');
        if (AAFS.prototype.engines[refSplit[0]]) {
            addMessage(getFirstElementByClass("entry-body-top", document, "div"), message);
        }
    }
    addMessage(getFirstElementByClass("entry-body-bottom", document, "div"), message);
}

if (window.addEventListener) {
    window.addEventListener("load", onLoadListener, false);
} else if (window.attachEvent) {
    window.attachEvent("onload", onLoadListener);
}

// -->
</script>

具体的な変更点は、リンク元(document.referrer)のURLに検索サービスの文字列が含まれている場合に、冒頭の記事タイトルの下に注意書きを挿入するようにしたところである。その判定には、ココログ側のスクリプトの変数(AAFS.prototype.engines)を参照した。その他、注意書きの外枠や色などを若干変更した。

さて、ココログフリーについては、つい先日、1年以上更新しないブログは削除するとの通知があった。1年くらい間隔が開いてしまうことは普通にあり得る。単なるサボりだけではなく、病気、事故、仕事上の都合、その他いくらでも理由は考えられる(私にもあり得る)。そして、ブログ作者の死後もしかり。私なんかよりもずっと質・量の充実したブログでも、1年更新しなかったら削除されるようだ。

自動挿入広告の件といい、1年で削除といい、目先の収入拡大や管理コスト削減に汲々(きゅうきゅう)としているのだろうか。通知もなく(しばしば関連法規に反するような)広告を記事タイトル直下に追加したり、後出しで削除規定を持ち出したり。我慢の限界を超えてしまったので、有料でもいいから他のブログサービスへの移転を検討しているところである。

2007年5月26日

ココログフリーの自動挿入広告 (Google AdSense) の下に注意書きを自動挿入するスクリプト

以前の記事「薬事法・健康増進法逃れに利用される Google AdSense」にも書いたように、このブログサービス (ココログフリー) の記事の末尾には、Google AdSense と呼ばれる仕組みによって、自動的に広告が挿入されている。

その広告を改変、削除することは、ココログ(フリー)利用規約によって禁止されている。もちろん、その広告収入によってココログ (ニフティ) はココログフリーを無料で提供しているのだし、利用規約を承諾した上で利用しているのだから、広告の挿入自体に文句を言うわけにはいかない。

しかし、たとえば、冒頭に挙げた記事には以下のような広告が挿入されている。



(「薬事法・健康増進法逃れに利用される Google AdSense」末尾の広告を5月24日抜粋)

まあ、これを真に受ける人はいないと思うけど (笑)、一応以下指摘する。まず、「これ以上の」といった最上級の表現は、それだけで問題である。リンク先のページを見ても、最上級を裏付ける科学的根拠らしい情報の提示はない (あるわけがない)。また、「全額返金」などは虚偽であることが分かる (1箱目に限り「返品」は可能らしいが)。このような誇張・虚偽の表現を用いた広告は、健康増進法や景品表示法など関連法規に抵触しているはずである。

このような広告の表示について、ひとまず利用規約で認められる範囲内で対応すべく、広告の下に注意書きを自動挿入する対策を講じた。具体的には、ココログのメモリスト機能を使って、以下のようなスクリプト (JavaScript) を右側のサイドバーに埋め込んだ (画面には表示されない)。

<script type="text/javascript">
<!--

var message = '<div style="font-weight:bold;color:red;">(ブログ作者からのご注意)</div><span style="color:black;">この上に表示されている広告は、ブログ作者の意思に関わらず自動的に挿入されています。ブログサービス (ココログフリー) の利用契約上、ブログ作者は、サービスを無料で利用できる代わりに、これらの広告を改変、削除できません。関連法規やモラルを順守していない広告が表示されている可能性がありますので、ご注意ください。</span>';

function getFirstElementByClass(searchClass, rootElement, tagName) {
    if (searchClass == null) {
        return;
    }
    if (rootElement == null) {
        rootElement = document;
    }
    if (tagName == null) {
        tagName = "*";
    }
    var allElements = rootElement.getElementsByTagName(tagName);
    var returnElement = null;
    for (i = 0; i < allElements.length; i++) {
        if (allElements[i].className == searchClass) {
            returnElement = allElements[i];
            break;
        }
    }
    return returnElement;
}

function addMessage(element, message, valign) {
    if (element == null || message == null) {
        return;
    }
    if (valign == "top") {
        element.innerHTML = message + element.innerHTML;
    } else {
        element.innerHTML = element.innerHTML + message;
    }
}

function onLoadListener(e) {
    addMessage(getFirstElementByClass("entry-body-bottom", document, "div"), message);
}

if (window.addEventListener) {
    window.addEventListener("load", onLoadListener, false);
} else if (window.attachEvent) {
    window.attachEvent("onload", onLoadListener);
}

// -->
</script>

このスクリプトは、広告の下にある空の div タグ (クラス名 entry-body-bottom) に、変数 message の HTML 文を自動挿入するものである。データの読み込み終了後、たとえば以下のように表示されているはずである。

(「薬事法・健康増進法逃れに利用される Google AdSense」末尾の広告を5月25日抜粋)

ブラウザにおいてスクリプト (JavaScript) の機能を無効にしている場合、この注意書きは表示されないが、Google AdSense による広告の自動挿入も JavaScript を利用しているため表示されず、それはそれで構わないことになる。

このスクリプトは自由に利用していただいて構わない。そのままメモリスト機能へコピー&ペーストすれば動作する (と思う)。大したことはしていないので、HTML と JavaScript のスキルが少々あれば容易に読解、改変できるだろう。ココログフリー以外のブログサービスでも、スクリプトを少々改変すれば利用可能な場合もあるだろう。なお、利用方法についての問い合わせには原則として回答しないことをご了承願いたい。

スクリプト作成の背景

当初、ものは試しと思い、「これ以上の科学的根拠」広告について関係各所に削除を依頼していた。

まず、3月上旬に、ココログの問い合わせ窓口にて以下のように問い合わせてみた。

(途中まで省略)

このような誇張・虚偽の表現を用いた広告は、
健康増進法や景品表示法など関連法規に抵触しているはずですが、
Google の広告審査をすり抜けて表示されています。

このような広告表示は、私だけでなく、
ブログサービスを提供しているニフティ様の信用をも毀損しかねないと
考えております。

Google と直接の契約関係があれば、AdSense の管理機能によって、
個別の広告を指定してブロックする対策が可能です。
https://www.google.com/adsense/support/bin/answer.py?answer=9716
しかし、私はココログフリーの一利用者にとどまるため、
そうした対策はとれません。

つきましては、ニフティ様に、以下のいずれかの対策をお願いしたく存じます。
・ニフティ様の AdSense 管理機能によって当該違法広告をブロックする。
・ニフティ様から Google に対し、当該違法広告を審査で除外するよう要請する。

お手数ですが、よろしくお願いいたします。

期待はしていなかった。そうした管理の義務までココログ (ニフティ) が負っているとは思っていない。ココログよりも Google、さらには広告主自身の責任だろう。あくまで試しに問い合わせてみたという程度のものである。

返ってきたメールは、ほぼ予想通り、広告の掲載基準や内容についての指摘は Google へ直接連絡してくれ、という内容であった。

次に、Google AdSense ヘルプ センターの問い合わせ窓口にて同様の問い合わせをした。2日後に返ってきたメールには、「Googleアドワーズ広告は、事後承認システムによる即時掲載のプログラムのため、承認前の広告が一時的に表示されてしまうことがございます。」に続けて、「お客様のご指摘の広告につきまして確認させていただきますので、広告テキスト、表示URL等、広告の詳細情報をお送りくださいますようお願いいたします。」とあった。

広告テキストも表示URLも当然伝えていたので、応対用の定型文をそのまま返してきたのは丸わかりだった。そこは我慢して「詳細情報」をメールで送ったら、 (土日をはさんで) 4日後に返ってきたメールは以下のようなものだった。

小川創生様

Google アドワーズ広告の広告主によるサービスの不具合に関し、ご連絡いただきありがとうございます。

アドワーズ広告プログラムでは、企業が自社のサービスの広告を掲載する場を提供しております。

弊社では顧客サービスを重視しており、広告主様にはユーザーに対する質の高いケアを期待しております。

しかしながら、弊社においてすべての企業の活動を監視できるわけではなく、またそのような責任も負っておりません。

お客様からのご連絡を受けまして、弊社ではこの広告主のアカウントを確認し不適切な点があるかどうかを調査いたします。

お客様におかれましてはその企業が所在している都市の公的機関等と連絡を取り、調査を依頼していただきますようお願い致します。

Google AdWords Team

「不具合」だって (笑)。最近気づいたのだが、この文面はGoogle アドワーズ広告サポートのQ&Aとほとんど同じであった。しかし、いかんせんタイトルが「広告主によるサービスの不具合」うんぬんなので、どうやら当時は見逃していたようだ。英語の原文では "poor service" だから、そのまま訳すなら「劣悪なサービス」あたりが妥当だろう。こんなところで技術系のぼかし表現を使うとは。結局、定型文のコピーで2度もあしらわれてしまった。

それはさておき、「広告主によるサービス」や「すべての企業の活動」ではなく、広告の監視しか求めていないのに、Google は広告媒体としての責任を負うつもりはないということか。「調査いたします」とは言っているので一応しばらくの間様子を見ていたが、やはり当該広告は削除されなかった。

2度目のたらい回しだが、「その企業が所在している都市の公的機関等と連絡を取り、調査を依頼」せよと Google が言うので、当該広告主の所在地の大阪府健康福祉部薬務課医薬品流通グループ宛に、4月初旬にメールで連絡した。

「頂いた情報につきましては健康増進法、景品表示法担当部局に情報提供しました」という返事 (名前、所属、連絡先の署名付き) を2日後に頂いたものの、現在でも当該の広告は表示されている。対応の優先順位などの問題もあるだろうし、大阪府に対してあまりとやかく言うつもりはない。しかし、一般の市民ができることは、すでに一通りやり尽くしてしまった。

このように、ストレートに広告の削除を関係各所に要請しても、現状ではなかなか厳しいものがある。まして、一個人の利用者には、あれこれの広告にいちいち対応するのはほとんど無理であろう。

広告が自動挿入されない他のブログサービス (多くの場合は有料) に移転しようかとも考えた。しかし、面倒だし、少ないながらもリンクやブックマークがすでに張られている。広告以外の点についてはココログフリーをそれなりに気に入ってもいる。利用規約に触れない技術的対策を考えてこうして紹介するということにも一定の価値があるだろう。

あれこれ考え調べた結果、今回のような対策をひとまず講じておくことにしたという次第である。なお、自動挿入する注意書きの文面についてもあれこれ考えた。ニフティ (ココログフリー) のビジネスモデルに配慮し、「サービスを無料で利用できる代わりに」という文言をあえて加えた。「無料で利用しているくせに」「よそに行けばいいのに」と反射的に突っ込まれそうだが、そこはあえてそうした。それを言わないとフェアではないと思っている。

ところで、ココログフリーの Google AdSense について、ちょっと前までは「--- Ads by Google ---」と表示されていた。(リンクの色の違いはデザイン変更によるもので意味はない)

(「薬事法・健康増進法逃れに利用される Google AdSense」末尾の広告を3月9日抜粋)

それが、現在では「Sponsored Link」と表示されている。

(「薬事法・健康増進法逃れに利用される Google AdSense」末尾の広告を5月24日抜粋)

これは改悪であろう。Google AdSense を用いたココログフリーのビジネスモデルを、なぜ利用者に明示しようとしないのだろうか?あるいは、Google ではなくココログフリー (ニフティ) が広告について責任を負いますという意思表示なのだろうか?・・・たぶん違うだろう。

追記(2008年3月6日)

ココログフリー側の自動挿入広告の拡大に対応して、2008年3月にスクリプトを更新した。詳しくは「ココログフリーの自動挿入広告に対して注意書きを自動挿入するスクリプト Ver. 2」を参照。

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ブログ人登録 2008年03月15日